トワール組んで、パターン仕上げるだけなら良いんですけどね、、、。
デザイナーに比べて、雑用から何からたくさんあります。
この写真が会社の机の上です。CAD用の机と事務机と作業台があります。
CADは2台で、ひとり1台なんですが、マーキングソフトは1台(親機)しか入ってないので、
午前、午後で交代しています。
商品の検品や品質管理は重要です。
サンプル、先上げ(量産に入る前に1点作ってもらう)、量産納品前、などの検品があります。
この検品を適当にやると、最終にトラブルが出る可能性があります。
工賃を上げれが、それなりの縫製もしてくるのですが、工賃はこれ以上は上げれないです。
そうなると、海外縫製などでは、下手な工場に回される可能性がありますので、
綺麗に上がって来ない。
細かく検品表に記入して、工場に渡す。
これは、エクセルで作りました。
上段には、それぞれの箇所のパターン寸法と上がり寸法を入力しておきます。
①メジャーで各箇所の寸法を計って、記入欄に書きます。
②上がって来た商品の写真を撮って、貼り付けます。
ダメな所はズームして撮ります。
③右の欄に、具体的に注意してもらう所や変更した所を詳しく書きます。
矢印や赤字などで指示します。
④
サンプルや先上げで問題があった商品は、上のような別紙で細かく検品します。
重要な検品箇所、ポイントについて
①上がり寸の目安ですが、カットソーは誤差±2cm,、布帛(伸びない生地)誤差±1cmくらいです。
これ以上、伸びたり縮んできたら、問題です。
特に、肩巾は伸び過ぎていると最悪なので、パターンで手直しが必要ですね。
②縫製面ですが、ステッチが曲がってたり、縫いが曲がってたり、糸の調子が悪いのはダメです。
写真のように、3本針ステッチが曲がっています。前中心の線なので目立ちます。
③縫いの中間(途中)のプレスアイロンや最終のプレスの状態は良く見て下さい。
プレスの温度が高すぎたり、強く押さえ過ぎると、白くなったり、縫代のあたりが出たりします。
これは、絶対ダメです。得意に濃いカラー(黒、コン)は要注意です。
また、袖ぐりは強く掛けないようにした方が良いです。不自然です。
袖はフワッと仕上げてもらって下さい。
早め、早めに対処して下さい。
最終の納品前になって、ひどいのが上がって来ても、もう遅いです。
最悪、全部返却してお直しする場合もありますけど、
時間とお金(直し代請求される場合あり)が掛かりますよ。
納期が遅れてしますと、売る時期を逃すことになります。
この場合、工場のミスなら、値引きや売り上げ保証などを請求します。
まとめ
パタンナーは、イメージ的にボディに向かって、カッコ良くピン打ちしている姿を想像します。
しかし、そのような仕事は少なく、商品のクオリティを考えながら、パターンを作ることになります。
縫製工場のレベルに合わせて、パターンを操作しなければなりません。
検品は重要です。適当にして、お店に出しても返品されます。
縫製工場でも、きっちり指示していって下さい。
私は、適当にやった(そのつもりはなくても、結果)ので、最終、全品倉庫で検品したり、
何百枚も、手直しした事があります。恐ろしい、、
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